■
W-NIKKOR 3,5/35
|
表記:W-NIKKOR・C 1:3,5 f=3,5cm |
最短撮影距離:3ft. |
最小絞り:22 |
マウント:ニコンS外爪バヨネット |
構成:3群4枚 |
製造・年代:日本光学,1950 |
フィルタ径:A41 |
重量:000g |
特記事項:コーティング |
こちらは日本光学の初期の広角レンズ。ニコンSマウントなので厳密なところ互換性はないのだが、コンタックスI型には実用上適合する。もっともこのように酔狂な組み合わせを好む手合いはあまりいないかもしれない。昨今復刻されているニコンかコシナフォクトレンダーのベッサを使うのがまっとうな人生というものだろう。いや、こんなレンズを使う時点でまっとうではないのだろうが。
レンズ構成はエルマー35ミリやミノールと同じテッサータイプであり、開放値も同じ3,5だ。あれだけ初期にはツァイスのエピゴーネンだった日本光学が、なぜ範をビオゴンではなくエルマーに取ったのかは判らない。昭和23年(1948年)に登場したごく初期のレンズであり、約10年間、生産が続けられて主に3バージョンが知られている。サンプルのレンズは絞りリングに特徴のある最初のバージョンだ。
描写はニッコールの名にふさわしく、開放からきりりとしてピントの切れも良い。絞り開放でのコントラストはそれほど高くはないが、見た目のシャープさは十分ある。絞り込むとさすがニッコールだと思える写りをする。
|
2005 Urayasu, Chiba F5,6 ILFORD DELTA 400 PROFESSIONAL |
Photo and Text (C)2005 Yoshitane Takanashi