■ Meyer Lenses

使うマイヤーレンズ。って、そんなに数ないけど。主にエキザクタバヨネットマウントのマイヤーレンズを集めてみました。
1896年に設立されたフーゴ・マイヤー、戦後のマイヤー・オプティク・ゲルリッツは、どちらかというと普及版の中級レンズを作っていたように思われているけれども、アストロ・ベルリンやキルフィットと同様、主にテレメゴールなどの望遠レンズを各種フォーマットに供給していた中堅光学企業で、戦後人民公社化されたあとも、リディートやオレステゴールといった比較的性能の良いレンズを製作していた。このうちガウスタイプのオレストン1,8/50はコストパフォーマンスに優れ、ツァイスのパンコラー1,8/50に代わって、プラクチカカメラの標準レンズに採用されたくらいだ。主にエキザクタやプラクチカマウント用に用意されており、少数だがペンティナにも供給されている。ここには挙げていないが、1次大戦後に再就職したパウル・ルドルフが設計した中判用のマクロ・プラズマートは評判もよく、コンタックスにも供給されていたらしい。残念ながらこんにち大変稀少である。
ツァイス、シュナイダーと並んでマイヤーは、エキザクタの誕生当時からレンズを供給していた重要な会社である。どちらかというと広角レンズには弱く、その本領は望遠レンズにあった。なかでもオレステゴール4/300や5,6/500などは、東西ドイツ合同後に再生したのちも生産が続けられている。これは戦前からエキザクタやライカ、コンタックスと云ったカメラに、プロパーではフォローしきれていない超望遠のレンズを供給していた事情もあるだろうが、ツァイスやシュナイダーが広角系も充実させていったのに比べると、マイヤーのそれは僅かなものだった。
中古市場ではやはり汎用性の高いM42TMのほうが値が高く、お気楽に遊ぶならエキザクタBMが手頃で良い。エキザクタは若干扱いに難のあるカメラだが、他機種へのマウントアダプタもミランダほか何種類か出ており、M42ほどではないにしろ融通は利く。わたくしは軟弱なので主にエクサとエキザクタRTL1000で使っている。特にRTL1000はベースがプラクチカLなので、趣味性には欠けるが極めて実用的なエキザクタマウントカメラである。

※各レンズ紹介リンク先は未設置


Wide-angle lens
Orestegon 2,8/29
Lydith 3,5/30
Primagon 4,5/35
Helioplan 4,5/40
Weitwinkel Doppel
Anastigmat 4,5/40
Standard lens
Oreston 1,8/50
Domiron 2/50
Domiplan 2,8/50
Trioplan 2,9/50
Primotar E 3,5/50
Primotar 3,5/54
Primoplan 1,9/58
Telephoto lens
Primoplan 1,9/75
Primotar 3,5/80
Telefegor 3,5/90
Orestor 2,8/100
Trioplan 2,8/100
Telephoto lens
Orestor 2,8/135
Primotar 3,5/135
Domigor 4/135
Telemegor 5,5/150
Telephoto lens
Primotar 3,5/180
Telemegor 5,5/180
Orestegor 4/200
Telephoto lens
Telemegor 5,5/250
Orestegor 4/300
Telemegor 4,5/300
Telemegor 5,5/400
Orestegor 5,6/500
※おまけ
■EXA ver.4
■EXA500
■EXAKTA RTL1000
■Peronar2,9/50. E.Ludwig


PORTICVS目次に戻る
Photo and Text (C)2005-2006 Yoshitane Takanashi inserted by FC2 system