■ Primotar 3,5/180


表記:Primotar 3.5/180
最短撮影距離:2,2m
最小絞り:22
絞り:プリセット
マウント:エキザクタバヨネット
構成:3群4枚?
製造・年代:Meyer-Optik Goerlitz, 1957-
フィルタ径:A70/S67X0,75
重量:1.205g
特記事項:1st Quality mark, コーティング、回転三脚台座

 戦前からあったテレメゴール5,5/180が1957年にプリセット絞りになったさい、一緒に登場したのがこのプリモター3,5/180で、一絞り半ほど明るくなった。名前はマイヤーのテッサー型レンズのものだが、構成はテッサーの逆配置になっている。
 鏡胴はわりあいにきれいなマットブラック仕上げで、回転三脚台座には縮緬塗装が施してある。面白いのはマウントが内爪ではなく、外爪だということだ。それも見た目に華奢な造りをしているので、強度に多少不安が残る。
 価格は189DM(1961年)で、300や500ミリと同様、180ミリのエキザクタ用レンズのなかではもっとも安くて明るい玉の部類に入る。他のメーカーを見てみると、イスコ・ゲッチンゲンのテレヴェスタナーが半絞り暗いF4で228DM、アンジェニューのP21はもっと暗くてF4,5、それでも489DM。一方、戦前から180ミリレンズの最高峰として知られたツァイスの伝説のゾナー2,8/180に至っては、当然と云うか699DMもした。一番安かったのは同じマイヤーのテレメゴールF5,5で175DM。これはプリセット絞り化されたものの値段で、それ以前の手動絞り版はもっと安かっただろう。


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