ファインダーの掃除



▲fig.1
▲fig.2
▲fig.3
海外から割安で手に入れたContax IIが、緑青は出てるわ、ガラスは割れてるわであちこちがたが来ていたようなので、とりあえず分解してしまう。 幸い、シャッター機構には大きな不具合は見られなかったので、残る問題点は3点、1)ファインダーの曇り、2)距離計窓のカバーガラス破損、3)距離計誤差である。

まず、ファインダーを掃除する。
外側接眼部の汚れを外から拭き、さらに前板を外して、ビューファインダーのカバーガラスをクリーニングする。プリズム・ロッドの前面は汚れひとつなかった(やや腐食気味だったが、視野に影響はない)ので、まずはこれで確認してみる。まだ曇りがある。
ということは内側のファインダーレンズ部分に問題があるわけで、しかたないので上部カバーを外す
fig.1の緑枠部分に収まっているレンズボックスを外し、これを覗いてみると案定、曇っている。そこで接眼側のレンズを外して(ねじ込み式になっている)中を見てみると、どうやって潜り込んだのか、虫の干物が収まっていた。(fig.2、左。右がねじ込みになっている接眼部のレンズ)
もちろん、これ自体は曇りに関係ないのだが、残しておく理由もないので除去して、ファインダー倍率を0.7倍にしている対物側のレンズを、表裏とも綿棒でクリーニングする。ちなみにこの対物側のレンズは、爪4本で押さえてあるだけである。(fig.3)
大抵はこのレンズが汚れているためにファインダーが曇って見えることが多い(所有の3台ともそうだった)ので、以上で十分清掃効果は出るはずである。これでも曇っているようだったら、ガラスが蚕食されているわけだから、素人の領域ではない。

ついでながら、このファインダーレンズボックスをとっぱらったまま組み上げると、等倍ファインダーができあがる。だから何だと云うわけでもないが。



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